2006-01-01から1年間の記事一覧

初詣とお祓いと

音楽批評など書く傍ら、練馬区の下石神井で神社の神主などやっているため、今日などは一年で一番忙しい日、と言えるでしょうか。 例年、紅白歌合戦が終わった頃から初詣のお客さんが集まり始め、一睡もせぬまま元日は一日中お祓い、というのが常であります。…

第1回佼成ウインドオーケストラ作曲コンクール

26日 14:30東京芸術劇場大ホール 今夏の芥川作曲賞以後、作曲賞と名のつくものには極力出かけてみることにしている。プロフェッショナルの吹奏楽団として世界的にも名高い佼成ウィンドオーケストラが公募し、三善晃、西村朗、北爪道夫、松下功といった面々が…

自主映画に出演してみた

友人が音楽を担当する自主映画に出演することになり、生まれて初めてカメラの前で演技なるものをしてきました。我ながらキャラクターにないことをやっていると思いますが、映画制作の現場というものに一度は参加してみたいという好奇心が、出演に対する不安…

山根孝司クラリネット・リサイタル

12日 17:00 トーキョーワンダーサイト渋谷 Thomas Tallis (1505-1585) > Enrique Raxach (1932- ) > 田村文生 (1968- ) > Antoine Prawreman (?) > Jonathan Harvey (1939- ) > Karel Goeyvaerts (1923-1993) > Steve Reich (1936-) > Thomas Tallis (1505-1…

松本俊夫「映像の変革」@川崎市民ミュージアム

「銀輪」(1956)でのデビューから50年という節目を迎えた松本俊夫の創作を俯瞰する特集が、川崎市市民ミュージアムにて継続中である。松本の作品を、記録映画・実験映画・長編劇映画の3つにカテゴライズし、その大部分を上映して行くという意欲的企画。見…

ガレリアウィンドオーケストラ第4回定期演奏会

18日 午後2時 彩の国さいたま芸術劇場大ホール ガレリアウインドオーケストラの第4回定期演奏会へ出かけてきた。 この、さいたま芸術劇場大ホールはカンバセーション社御用達の日本コンテンポラリーダンス公演のメッカで、他には主に演劇公演に使用される会…

本当は12音な兼田敏

作曲家の成本理香さんが、作曲家:兼田敏についての論文を執筆されたと聞き、早速抜刷りを送付して頂いた(以下敬称略)。 「兼田敏作品の研究(1) ‐作品群の概観と新たな兼田敏像の提案‐」 『金城学院大学論集』人文科学編:第2巻第2号(2006) 109−123 兼田…

ハンツ・ド・ヨング サクソフォンリサイタル

25日19:00新大久保 スペースDO ハンツ・ド・ヨング(HANS DE JONG) サクソフォン リサイタル 東京公演 クロード・ドビュッシー:ラプソディ ハンツ・ド・ヨング:夢、そして錯乱1-2 鍋島佳緒里:アナザー・ダンス(委嘱・世界初演)鈴木治行:編み目(世界初…

叔父のことを書く

音楽批評なんてものを仕事にしているが、音楽的な家庭に育ったという自覚はない。小さな頃は、身のまわりにクラシックのレコードなどなかったし、茶の間におけるテレビのチャンネルの全権を握っていた父は、家族に歌番組を見せることすらなかった。 だが、そ…

シュトックハウゼンの「モメンテ(瞬間)」

3月27日 Uplink X 21:30 リュック・フェラーリが撮った一連のドキュメンタリーシリーズのうち、既に3本を観ることが出来ましたが、その中でもダントツの逸品がこれ。「映像のモンダージュという点で一番成功した」がゆえに、フェラーリ自身が一番気に入って…