2008-01-01から1年間の記事一覧

水から救出されたアーカイヴ

キャロサンプから、リュック・フェラーリと大友良英による「水から救出されたアーカイヴ」の音盤が届いた。この「水から救出されたアーカイヴ」は、フランスのミュジック・コンクレート界にて最も独創的かつ酒脱な作品を作曲し続けていたリュック・フェラー…

東京の祭り

東京都内で行われている数々のお祭りを取材し、HPにまとめるという貴重な活動をされている近藤英一郎さんが、当神社の星祭を取り上げて下さいました。先日の星祭りにお見えになった際を含め、何回かお話をさせて頂いたところ、このブログや神社のHPを通…

三原台稲荷神社 初詣

こちらは、私が宮司を兼務させていただいている神社です。31日から1日の二年参りでは、神社総代の方々が温かい甘酒を振舞われるそうです。また、歳旦祭を1日11時から行っています。場所は練馬区三原台1-32-4。バス通りから富士の湯脇の路を入ったところにあ…

下石神井御嶽神社 新春社頭祈願ご案内

御嶽神社では左記の要領で、新春の社頭祈願を行います。お名前、ご住所、願意(家内安全、厄除け、病気平癒、商売繁盛、学業成就、等)を神主までお伝え下さい。左記の時間帯は境内に常駐しております。予約は必要ではありませんが、予約無き場合はしばらく…

忌中と喪中

御嶽神社では、冬至日に例大祭「星祭り」を行うため、お正月を迎える準備はそれ以降に本格化します。釜〆(かまじめ)と呼ばれる幣束については、12月のはじめくらいから星祭の準備と並行する形で奉製し、それを24日頃から神社社務所にて順次お頒けしている…

御嶽神社例大祭 星祭

たまには神社の宮司としての書き込みでも。御嶽神社では、例年冬至日に例大祭星祭を行っております。西欧占星術に例があるように、古より人の運命は星宿と密接な関係があると考えられていて、それは日本においても同様です。人はそれぞれある星のもとに生ま…

体重へらそう

ここしばらくの間、某所に掲載される電子音楽関連の原稿を延々と書いていたりで、こちらにまで手が廻りませんでした。これからは、月に2度くらいは更新していく予定です。**********:座って仕事をすることが多い上、そうしたときは煎餅をコーヒ…

そら飛ぶ庭 関連

情報サイト「そら飛ぶ庭」の原稿を幾つか更新・改訂しています。第12回 松平頼則を聴いてみませんか7月16日の拙企画・制作の演奏会「101年目からの松平頼則」は成功裏に終了いたしました(現在発売中の「音楽現代」誌9月号151ページに、作曲家の横島浩さんに…

エグベルト・ジスモンチ オーケストラ・コンサート

5日 19:00 紀尾井ホール 沼尻竜典(指揮) 東京フィルハーモニー交響楽団 エグベルト・ジスモンチが、異端のセリー主義者であるジャン・バラケ(1928-1973)の最晩年の生徒であったという事実は、今となっては植木等が平山美智子(シェルシの協力者として知られ…

大泉学園の鰻屋にて

作曲家の神本真理さんより、声楽家の奈良ゆみさんが今月フランスより帰国され、大阪と東京でコンサートを開くことをお知らせ頂いた。奈良ゆみさんといえば、1989年以降の松平頼則の声楽作品が、一つの例外もなく彼女のために書かれているという、松平作品史…

101年目からの松平頼則のための参考資料

来月16日の≪101年目からの松平頼則 I≫の準備で、慌しくしている今日この頃。日記を書いている時間もないので、去年書いた松平関係の文章でも公開してみようかと。 「松平頼則の作品が、1950年以降、音列を駆使して作曲されていることは間違いないが、総音列…

大阪ちりとてちん紀行

5月31日に「TRANSMUSIC 対話する作曲家 望月京(もちづき・みさと) 〜照明家 岩村原太を迎えて」というコンサートが、大阪は京橋駅近くのいずみホールで開催され、彼女の室内管弦楽作品は、東京圏でも殆ど演奏されていないこともあって、これを聴くために深…

コイン・パーキング

神社横の電柱に取り付けられている、コインパーキングの案内看板がこれ。 高! 銀座ですか?ここは。 #銀座だってこんなにしません、って。 ##「BOW」みたいな話題で申し訳ありません。

武満徹作曲賞(審査員:スティーヴ・ライヒ)雑感

5/25 16:00 オペラシティコンサートホール■ ダミアン・バーベラー(オーストラリア・男性) God in the Machine■ トーマス・バレイロ(メキシコ・男性) La Noche de Takemitsu■ 松本 祐一*(日本・男性)広島・長崎の原爆投下についてどう思いますか?■ 中…

スティーヴ・ライヒ来日雑感@東京オペラシティ

スティーヴ・ライヒの「18人の音楽家のための音楽」は、20世紀に書かれた最も演奏至難な楽曲の一つである。そう断言しても良いように私は思います。実際、この作品の日本人団体による演奏はいまだなされてはいないのです。 もちろん、極めて複雑な譜面で奏者…

お蔵出し2

「そら飛ぶ庭」という情報サイトがあり、そこに1年ほど前から月1で文章を書かせて頂いている。最初は、旅と音楽を関連付けた軽いエッセイのようなもの、という注文だったのだが、編集長よりテーマは自由に選んで良いよと言われたのを皮切りに、時にかなりコ…

20世紀オペラの臨界:B.A.ツィンマーマン「軍人たち」

B.A.Zimmermann 『軍人たち Die Soldaten』 新国立劇場 オペラハウス 7日 19:00 【指揮】若杉弘【演出】ヴィリー・デッカー【美術・衣裳】ヴォルフガング・グスマン【照明】フリーデヴァルト・デーゲン キャスト:【ヴェーゼナー】鹿野由之 【マリー】ヴィク…

お蔵出し

不特定多数を対象に某SNSに書いていたものの中から、まあ、公開する意味が無いでも無いかな、と思ったものを、ここで公開することに致しました。特に、批評というものが存在しないも同然の吹奏楽のコンサートについては、こうした記録であっても貴重なものと…

爆音映画祭

吉祥寺バウスシアターの音楽用音響システムをフルに使い、限界まで音量を上げて映画を観る試み:「爆音映画祭」が、5月16日から24日まで開催されるそうです。爆音と言いつつも、過去の上映を幾つか経験した限りでは、細部が聴き取れないようなレベルまで音量…

ヘルマン・ワイル「空間・時間・物質」

空間・時間・物質〈上〉 (ちくま学芸文庫)作者: ヘルマンワイル,Hermann Weyl,内山龍雄出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2007/04メディア: 文庫 クリック: 15回この商品を含むブログ (9件) を見る空間・時間・物質 下作者: ヘルマンワイル,Hermann Weyl,内…

奏楽堂の響き2

4/27 18:15 旧東京音楽学校奏楽堂 福田滋指揮:リベラ・ウィンド・シンフォニー 團伊玖磨:オープニング・ファンファーレ 芥川也寸志:祝典組曲no.3行進曲(Marcia in do) 松平頼則:日本舞曲第2 平尾貴四男:「南風」 須賀田礒太郎:フーガによる舞踏曲 早…

マサチューセッツの蝶は東京に嵐を起こすか?

1960年のこと。マサチューセッツ工科大学(MIT)の気象学者、エドワード・ローレンツは大気の状態をシミュレーションすべく、3変数の連立微分方程式へとこれをモデル化、コンピューターでの計算を続けていた。 使用されていたのは、毎秒60演算という初期のフ…

さらにケージのディスクから

The Piano Concertosアーティスト: John Cage出版社/メーカー: MODE RECORDS発売日: 1997/02/18メディア: CD クリック: 5回この商品を含むブログ (1件) を見る 2005年5月に「タモリ倶楽部」でも取り上げられた、ジョン・ケージ作曲:《ピアノとオーケストラ…

ジョン・ケージのナンバーピースから

The Number Pieces 2 - Five 3アーティスト: John Cage出版社/メーカー: MODE RECORDS発売日: 1999/09/21メディア: CD購入: 1人 クリック: 15回この商品を含むブログ (1件) を見るジョン・ケージは、1987年以降その死の年(1992年)まで、ナンバーピースと呼…

101年目からの松平頼則 I

作曲家の松平頼則は松平頼孝子爵の長男として生まれた、今で言うところの正真正銘のセレブで、幼少時から青年期までを過ごした小石川の邸宅は敷地2700坪にも及ぶ広大なものだったという。ただ、この話は良く耳にするものの、この屋敷が小石川の何処に位置し…

クラフトのストラヴィンスキー

八村義夫が松平頼暁宅へ夜中に電話をかけてきて、藪から棒に時計の針が刻む音は何拍子だと思う?と訊き、1拍子だ。と松平が即答したという話は、2人の作曲家の志向の違いを物語る素晴らしい逸話だと思う。発音のシステムが同じなら針は常に同じ音を刻むし…

バンド維新2008

バンド維新2008 / King Records KICC 682 1. 三枝成彰:序曲 機動戦士ガンダム・逆襲のシャア* 2. 西村朗:秘儀I〜管絃合奏のための 3. 服部克久:星への誘い 4. 一柳慧:Poem Rhythmic 5. 丸山和範:Cubic Dance* 6. 小六禮次郎:アンゼラスの鐘* 7. 木…

オーケストラ・ニッポニカ

4/6 14:30 紀尾井ホール金井喜久子 梯梧の花咲く琉球 (1946)平尾貴四男 古代讃歌 (1935)深井史郎 交響的映像「ジャワの唄声」 (1944) 松平頼則 南部子守唄を主題とするピアノとオルケストルの為の変奏曲 (1939)橋本國彦 感傷的諧謔 (1928)山田和男 交響的「…

(事故で)警察のお世話になりました

先月の後半には、平石博一の個展や、刀根康尚を迎えての大友良英+Sachiko Mといった素晴らしいライブが幾つかあり、それらに関しては、今は亡き八村義夫が夜中に松平頼曉宅へ電話をかけてきて、藪から棒に時計の針が刻む音は何拍子ですかねと訊くも、一拍子…

クァルテット・エクセルシオの武満、そしてクセナキス

6日 19:15 第一生命ホール 武満徹:「ランドスケープ?」クセナキス:「テトラ」 武満徹:「ア・ウェイ・アローン」 クセナキス:「テトラス」 武満徹:「アントゥル=タン」(Ob.古部賢一) 1994年、桐朋学園の学生で結成され、日本では数少ない常設の弦楽4…