2017-01-01から1年間の記事一覧

5年目の音楽現代

音楽現代2013年9月号に演奏会評を1本寄稿してより、一号欠けることなく執筆を続けてきた。5年目に入るに当たり、記事を改めることに。 音楽現代2月号音楽現代 2018年 02 月号 [雑誌]出版社/メーカー: 芸術現代社発売日: 2018/01/15メディア: 雑誌この商品を…

{音楽}近藤譲 七十歳の径路 「線の音楽」の現在・過去・未来

今年の10月28日に、作曲家:近藤譲氏は70歳となられます。誕生日の3日後となる10月31日、このことを記念しコンサートを開催いたします。 1973年以降、「線の音楽」という方法論に基づき、真に個性的な作品を生み出し続けてきた近藤氏の作品を俯瞰すべく、19…

演奏家に訊く vol.8 クラリネット奏者 菊地秀夫

クラリネットは幸運な楽器だとつくづく思う。1700年頃誕生した比較的新しい楽器でありながら、オーケストラの標準編成へと組み込まれるのと時を同じくして、モーツァルトにより飛び切りの協奏曲、五重奏曲が作曲され、以後、ブラームス、ウェーバー、ドビュ…

演奏家に訊く vol.7 チェロ奏者 多井智紀

日本の現代音楽界における、80年代前半生まれの演奏家の活躍は目覚ましく、彼らをその多くが所属した団体の名前から、「アンサンブル・ボワ世代」と呼ぶことがある。その筆頭格の演奏家が、チェリスト:多井智紀氏であることは論を待たない。多井氏は他にも…

木下正道 自作を語る

21日に演奏される≪crypte VIII≫について、作曲者である木下正道氏にお話を伺った。 ************** 石塚潤一、以下、石)≪crypte VIII≫は2011年の12月に、生頼まゆみさんのリサイタルで初演された作品ですね。 木下正道、以下、木)そうです。…

生頼まゆみさんへのインタビュー

今週末開催の「演奏家に訊く vol.6 ツィンバロン奏者 生頼まゆみ」(詳細はこちらをクリック)での演奏曲について、生頼さんに幾つか事前にコメント頂きました(木下作品については、追って作曲家自身によるコメントもあるかと思います)。 至近距離でツィン…

演奏家に訊く vol.6 ツィンバロン奏者 生頼まゆみ 開催のお知らせ

好評のうちに回を重ねてきました「演奏家に訊く」シリーズですが、本年からは年1回に過去に登場頂いた方に再登場いただく機会を設けることといたしました。 今回、この再登場枠に、西欧で唯一ツィンバロン科のある、フランス国立ストラスブール地方音楽院で…

演奏家に訊く vol.5 ギター奏者 山田岳

ギターの起源は紀元前3000年に遡り、いわゆるクラシック・ギターに限っても、すでに200年以上の歴史をもっています。そこでは、フェルナンド・ソル、マウロ・ジュリアーニ、マテオ・カルカッシ、あるはフランシスコ・タルレガといった、ギター演奏家でもあっ…