ドクター中松再び

以前、大学時代の友人から中松義郎氏のホームパーティ(という名のジャンピングシューズ即売会)へと誘われたことは、7月の日記にも書いた通りですが、今回は同じ友人に「中松義郎イグ・ノーベル賞受賞記念パーティ」の知らせが廻ってきたそうです。
35年間に渡り自分の食事を撮影し、食べた物が脳の働きや体調に与える影響を過去にまで遡って分析し続けていることを評価されての受賞だとか(栄養学賞)。
ただ、「祝 中松義郎博士 ハーバード大学でのIgノーベル賞受賞大祝賀会」という文面に、少し作為的なものが感じられなくもないですが、これは多分、私の気のせいなのでしょう。
さて、ここで「ハーバード大学で授賞式!さすがは中松博士!!」と思ってしまった方のために、素敵な同時受賞者の顔ぶれをご紹介しておきましょう。
平和賞を受賞したのは、「スターウォーズ」のハイライトシーンを見せて、その間の脳の働きをモニタリングした人たち。近年増加する凶悪犯罪への暴力映像からの影響は、しばしば話題になるところですから、こうした検証を行なうことは大事ですね。しかし、この実験で「スターウォーズ」を見せられたのは人間ではなくバッタですが。
化学賞の受賞者は、シロップの中と水の中、人間はどちらが速く泳げるかを入念な実験で検証した人たち。シロップの粘性などから流体力学的なモデルを作ってシミュレーションすれば、実際にやらないでもおおよその見当は付きそうですが、実際にやってみることは大切です。
それでは、流体力学賞の受賞者は何をやっていたかと申しますと、ペンギンが脱糞する際、直腸内に生じる圧力を理論的に計算していたのです。
他にも、有名な電子メール詐欺「ナイジェリアの手紙」の実行犯らが文学賞を受賞していたりと、なかなかに皮肉のきいた賞だということがお判り頂けたかと思います。このイグ・ノーベル賞については、これまでの受賞者を紹介する書籍なども出ていますので、興味がありましたら是非そちらをご一読下さい。
そうそう、中松氏のパーティの会費はといいますと、1万円とのことでありました。


イグ・ノーベル賞
中松博士の偉大な発明の数々。

イグ・ノーベル賞 大真面目で奇妙キテレツな研究に拍手!

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もっと!イグ・ノーベル賞

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