2009-01-01から1年間の記事一覧
11月17日、午前1時14分。肝臓癌に伴う静脈瘤からの出血および肝不全、腎不全で逝去。あれは上野の文化会館に高橋アキの弾くシューベルトを聴きに行ったときだと思う。かねてより大里氏がいてしかるべきコンサートで姿が見えないことを不審に思っていた私だっ…
木下正道氏といつごろから知り合いになったのかは良く覚えていないのだけど、2002年のリュック・フェラーリの初来日の際とか、中村和枝、山本裕之両氏によるコンサート企画:ピアノ接近物語であるとか、座席の位置が本質的に聴取へと関わってきそうな公演で…
8日 14:00 東京芸術劇場 中学時代に吹奏楽部にいたこともあり、この分野で面白そうな催しがあると聞けば、出来る限りチェックするようにしている。今回は、佼成ウインドオーケストラが主催する作曲コンクールの本選会があるというので池袋まで出かけてきた次…
読者を音楽愛好家に限定しない、「そら飛ぶ庭」というサイトにほぼ月1で寄稿してから25回。今回、最近の原稿に手を入れたので、まとめて紹介してみることに。何気に、自分が書く原稿でいちばん苦労しているもののうちの一つだと思う。シュトックハウゼンに…
私が宮司を務めさせていただいている三原台稲荷神社にて、本日、例大祭が行われます。10時より神事 13時よりお神輿と大太鼓の巡行がございます。お近くの方は是非。石神井公園の北口より10分、練馬区三原台1-32-4。富士の湯脇の路を入ったところにあります。
それでは神社の掃除をして原稿の続きを書くとするか。。
新発売の飲みものを見かけたらつい購入していまう性質は高校時分から変えられず、しかも、何度か味わってみるために必ず複数本購入してしまっている。というわけで、3年前にモンド・ドリンク界をゆるがしたネスレのスパークリング・コーヒーも3本近く飲ん…
『Always 三丁目の夕日』は『雨月物語』をやっていたんだと突然気がつきました。 こんなふやけたことを、こともあろうに溝口シンポジウムのパネラーとして発言していた山崎貴氏に腹を立てていたのは確かなわけだし、荒船山で滑落死した臼井儀人氏を悼む気持…
11日、セントラル愛知交響楽団の定期演奏会で木下正道の新作が初演されるというので、日帰りで名古屋まで往復する。 交通費節約のため、同行者を3人募って車で出かけたという次第。 途中、昼神温泉のさらに奥にある温泉に立ち寄りもしたのだが、そこで撮っ…
本日発売の週刊新潮に、エグベルト・ジスモンチの来日公演(13日、14日 すみだトリフォニーホール)が紹介されており、これに関する取材を(先の土曜日に)電話にてお受けした。エグベルト・ジスモンチの倫理 そら飛ぶ庭 趣の庭 (リンクあり)を読んで、電…
10時青梅のネットカフェを出発。店自体は悪い感じではなく、そもそもネットカフェというのは泊まったり、生活をしたりするための場所ではないのだろう。朝の10時だというのに紫外線がずいぶん強い。走り始めて11分、宮野平の駅そばが大体標高200メートル。勾…
2年前に自転車を購入したのだが、その年の末に逢った事故でメインフレームもフロントホークも微妙に曲がってしまった。これを直すことは出来ず、少々バランスが悪くなってしまったのだが、半年のうちに愛着も出てきた自転車だったので、そのまま乗り続けて…
湯浅譲二氏と初めてお話しをしたのは、東京オペラシティでの音楽祭:コンポージアムにリゲティが来なかった際、グロボカールの公開レッスンがあった時のことだから、もう11年も前のことになる。当時、私は将来自分が音楽評論を書くなんてことを想像だにして…
突然、窓から差し込んできた怪光線によって人体が発火、そのまま焼死するも遺体は完全に灰になってしまったので原因を究明することも出来なかった、といったオカルト話を、昔、子供向けの読み物でよく読んだ。ガキのポンカン頭からしてみると、これはこれで…
この日記でも何度かご紹介している、私も文章を寄稿したりなどしている川崎弘二氏の労作という他ない著書「日本の電子音楽 増補改訂版」(愛育社)ですが、これの新聞広告が6月6日の毎日新聞朝刊(東京版)に載っていたという話を聞きました。しかしながら…
早坂文雄という作曲家については、しばしば伊福部昭と並置する形で紹介されるが、(その修行時代の交友はともかく、彼の音楽性を思考する上で)これは完全な間違いだと思う。というのも、1950年代以降、その作風を殆ど変えなかった伊福部に比べ、早坂はその…
私も寄稿している川崎弘二氏の労作「日本の電子音楽 増補改訂版」(愛育社 2009)ですが、昨日の讀賣新聞朝刊10面に小さな書評が載っていました。大々的に扱うには少々マニアック過ぎると判断された様子。しかしながら、題材が題材なため楽譜が一切使われて…
川崎弘二氏の「日本の電子音楽 増補改訂版」が出版され、その出版記念イベントに不肖・私が出演することになった。と、いうのも、川崎氏は関西在住で東京のイベントに出てくることはかなわないので。主催の米本さんによる紹介文はこのような感じ。 こんにち…
昨年7月より、作曲家:松平頼則(1907-2001)の創作を俯瞰するコンサート・シリーズ:「101年目からの松平頼則」を企画・制作している。松平頼則は石岡藩主松平家の直系で、その祖先の一人は徳川家康であった。宮内省狩猟官を務めた松平頼孝子爵の一人息子と…
ユリイカ4月号増刊 総特集坂本龍一 にサントラの批評を5枚分だけ書いたという話は以前に書いた。ちょうど私の手元に「ハイヒール」「リトル・ブッダ」「御法度」「星になった少年」「シルク」の5枚がありますよ(実は、「ハイヒール」と「リトル・ブッダ…
神社の境内にホウキモモの花が咲いている。バス通りから見えるので、この季節になると決まってアレは何の花なんですかと訊かれる。一度は、埼玉県の都市計画に関わっている方が、街路樹として植えたいので入手の方法など詳しいことを伺いたい、と電話してこ…
2年ほど前から「そら飛ぶ庭」という情報サイトに寄稿を続けていて、現在までで21本ほどの原稿を寄稿したことになる。かつては、「嵐山光三郎団長ひきいる人生黄金期の情報サイト」という惹句がトップページに踊っていたため、内容の選択が過度にマニアック…
川崎弘二氏の著書「日本の電子音楽」が増補改訂され、そこに原稿用紙60枚ほどの評論「豊饒なる音響の海へと船出せよ」を寄稿した。数学的な素養のない方に音の科学の基礎を説明しつつ、1950年代から60年代の電子音楽制作の現場で何が問題になっていて、どの…
五枚分ほどのサントラレビューを執筆、というか、今、最後の一枚についての原稿を執筆中。長めの論考を書くという話は、締め切りまで間がなかったので、お断りしてしまったが。 4月14日に発売される雑誌「ユリイカ」の臨時増刊号が、坂本龍一の総特集になる…
Xenakis: Anaktoria, Oophaa, Charisma, Mists, Mikka "S", Morsima-Amorsimaアーティスト: Xenakis,Octuor de Paris,Chojnacka,Gualda出版社/メーカー: Accord発売日: 1996/11/26メディア: CD購入: 1人 クリック: 6回この商品を含むブログ (1件) を見る→絶…
ヤニス・クセナキス;「20世紀の音楽シリーズ」 (Iannis Xenakis: Oresteia)アーティスト: Iannis Xenakis出版社/メーカー: Naive発売日: 2002/07/09メディア: CD購入: 1人 クリック: 15回この商品を含むブログ (1件) を見るColone Nuitsアーティスト: Critic…
Xenakis: Orchestral Works Vol1アーティスト: Spiros Sakkas,Iannis Xenakis,Arturo Tamayo,Luxembourg Philharmonic Orchestra出版社/メーカー: Timpaniメディア: CD クリック: 10回この商品を含むブログ (3件) を見るXenakis:Orchestral Works Vol.2アー…
Xenakis: Persepolis (Fractal) 画像・リンクなし→× Persepolis Plus Remixes 1アーティスト: Iannis Xenakis出版社/メーカー: Asphodel Records発売日: 2002/08/13メディア: CD購入: 1人 クリック: 38回この商品を含むブログ (9件) を見るヤニス・クセナキ…
これは、2001年の作曲家:ヤニス・クセナキスの逝去をうけて、今はない「クラシック招き猫」というサイトへと投稿した記事が元になっています。それに若干手を加え、2002年頃から作曲家:中橋愛生氏のHPに掲載して頂きました。2003年に私が柴田南雄音楽評論…
高橋アキが初演し、あるいは彼女に捧げられた作品は数多い。武満徹:「閉じた眼I」、湯浅譲二:「オン・ザ・キーボード」、「内触覚的宇宙II」、一柳慧:「ピアノ・メディア」、西村朗:「ヴィシュヌの化身」、松平頼曉:「ピアニストのためのアルロトロピー…