詩と音楽のための雑誌「洪水」 松平頼暁特集

もう一つ、詩人の松井茂氏より声をかけて頂き、詩と音楽のための雑誌「洪水」に作曲家:松平頼暁管弦楽曲についての概説を書くことになった。執筆が決まってより、松平氏が銀座の歩道橋の階段で転んで入院されたり、と、様々なトラブルがあったが、どうにか雑誌は1〜2か月くらい遅れて発売されたという次第。

松平頼暁氏については、
http://ooipiano.exblog.jp/15831790/
こんなきわめて入門的な文章を書いたこともあったので、今回はそれと内容が重ならないよう、幾分、楽曲解析的なことにも踏み込んだ。≪オシレーション≫と≪尖度I≫という楽曲についての記述がほとんどだが、この二作品について押さえておけば、松平頼暁の作品についての敷居は格段に低くなるだろうと思う。

他にも、私とともにのべ10時間、不在中の松平邸の仕事場にて作品の調査を川島素晴氏のクロノロジカルな作品解説から、最も洩れのない作品表。松平作品の演奏経験の豊富なピアニスト中村和枝、声楽家松平敬、といった方々の論考。錚々たる作曲家、美術家らによるエッセイなども収録されているのでぜひご一読を。

amazonでも購入可能だが、http://www.kozui.net/frame-top.htm に直接注文した方が早いかも知れない。私の手元にも何冊かありますので、直接お会いする機会のある方は私までご遠慮なくどうぞ。

洪水13号

洪水13号