ユリイカの坂本龍一特集に

五枚分ほどのサントラレビューを執筆、というか、今、最後の一枚についての原稿を執筆中。長めの論考を書くという話は、締め切りまで間がなかったので、お断りしてしまったが。

4月14日に発売される雑誌「ユリイカ」の臨時増刊号が、坂本龍一の総特集になることが明らかになった。

この本では佐々木敦を聞き手に迎えた坂本龍一へのインタビューや、坂本と竹村真一の対談、NHK-FM坂本龍一ニューイヤースペシャル」で放送された彼が辿った音楽の変遷などを掲載。さらに大谷能生、畠中実、津田大介速水健朗らによる坂本についての論考が収載される。

また「現在のアーティストが語る坂本龍一」と銘打って、元ちとせ渋谷慶一郎、高谷史郎、Shing02がそれぞれ坂本についてコメント。大貫妙子見城徹倉本美津留友部正人しりあがり寿が教授の秘話を語る。

資料のコーナーには門松宏明と後藤繁雄による年譜、ばるぼらによる著書解題などを収録。ディスコグラフィーはソロ作品&YMO田中雄二、コラボ作品を飯田一史、映画音楽を岸野雄一・高山博・石塚潤一がまとめている。装丁は羽良多平吉、図版作品は大竹伸朗が担当。坂本龍一の音楽を紐解く解説書として、ファンはぜひチェックしておこう。

http://news.livedoor.com/article/detail/4070962/

ユリイカ 2009年4月臨時増刊号』
総特集*坂本龍一 
【インタビュー】
世界に対峙する、または融解する音楽 / 坂本龍一 [聞き手=佐々木敦
【エッセイ】
〈世界〉から〈非世界〉へ / 見城徹
ゴム草履の記憶 / 大貫妙子
旅人同士 / 友部正人
音楽に踏みとどまる。 テクノロジーと音楽をめぐって / 三輪眞弘
笑いの先駆者サカモトリュウイチ / 倉本美津留
いま、どこの空の下にいますか? / 元ちとせ
アクティビスト・サカモト power to the activists / Shing02
正解は無限ではない/out of noise をめぐるいくつかのメモ / 渋谷慶一郎
横断するアクティビティー 京都、ニューヨーク、グリーンランド / 高谷史觔
【対談】
幼年期のとば口で 奇跡に満ち溢れたこの世界 / 坂本龍一×竹村真一
【アルバム】
音楽の極地 La région polaire de Musique
【論考】
「音楽の毒」 の構造化について 八〇年代のソロ作品をめぐって / 大谷能生
九〇年代の坂本龍一 または GEISHA GIRLS は如何に戦いそして敗れたのか / 速水健朗
坂本龍一――音楽とそうでないもの 映像作品/インスタレーションを中心に / 畠中実
坂本龍一の柔らかな転回 音楽流通の自由と著作権のあいだで / 津田大介
デジタル=アコースティック 坂本龍一と三人のコラボレーター / 久保田晃
音楽の家系 アントニオ・カルロス・ジョビン坂本龍一をつなぐもの / 中原仁
ニューヨーク・ノー・ニューヨーク 裂け目から裂け目へ / 鈴木創士
On/In the Keyboards 2009 坂本龍一と/のピアノの波紋(のように) / 小沼純一
【マンガ】
エレファンティズム / しりあがり寿
【資料】
坂本龍一ディスコグラフィー
   【ソロ】 / 田中雄二
   『千のナイフ』 『B‐2ユニット』 『左うでの夢』 『コーダ』 『音楽図鑑』 『エスペラント』 『未来派野郎』
   『メディア・バーン・ライヴ』 『ネオ・ジオ』 『プレイング・ジ・オーケストラ』 『ビューティ』 『ハートビート』
   『スウィート・リベンジ』 『スムーチィ』 『1996』 『ディスコード』 『BTTB』 『ウラBTTB』
   『AUDIO LIFE』 『COMICA』 『エレファンティズム』 『キャズム』 『アウト・オブ・ノイズ』
   【YMO】 / 田中雄二
   『イエロー・マジック・オーケストラ』 『ソリッド・ステート・サヴァイヴァー』 『パブリック・プレッシャー』
   『増殖』 『BGM』 『テクノデリック』 『浮気なぼくら』 『サーヴィス』 『アフター・サーヴィス』
   『テクノドン』 『EUYMO』
   【映画音楽】 / 岸野雄一・高山博・石塚潤一・東山歌織・山根ミチル
   『戦場のメリークリスマス』 『子猫物語』 『オネアミスの翼』 『侍女の物語
   『シェルタリングスカイ』 『ハイヒール』 『嵐が丘』 『リトル・ブッダ』 『スネーク・アイズ
   『愛の悪魔 〜フランシス・ベーコンの歪んだ肖像〜』 『御法度』 『ファム・ファタール
   『Minha vide como um filme “my life as a film”』 『星になった少年』 『トニー滝谷』 『シルク』
   【コラボレーション】 / 飯田一史
   土取利行 『ディスアポイントメント‐ハテルマ
   カクトウギセッション 『サマー・ナーヴス』
   忌野清志郎 『い・け・な・いルージュマジック』
   ダンスリールネサンス合奏団 『エンド・オブ・エイジア』
   ロビン・スコット 『アレンジメント』
   デヴィッド・シルヴィアン 『バンブー・ミュージック/バンブー・ハウス』 『禁じられた色彩』
                   『TAINAI KAIKI Ⅱ』 『WORLD CITIZEN』
   トーマス・ドルビー 『フィールドワーク』
   山下洋輔ビル・ラズウェル 『Asian Games』
   NML(NO MORE LANDMINE) 『ZERO LANDMINE』
   モレレンバウム2/サカモト 『Casa』 『Live in Tokyo 2001』 『A Day In New York』
   アルヴァ・ノト(カールステイン・ニコライ) 『vrioon』 『insen』 『revep』
   クリスチャン・フェネス 『Sala Santa Cecilia』 『cendre』
   クリストファー・ウィリッツ 『Ocean Fire』
坂本龍一ブックガイド2009 / ばるぼら


【年譜】
Ryuichi Sakamoto Chronicle skmt による坂本龍一 / 編=門松宏明
年譜付記 now and here/いま・ここ。 /  後藤繁雄

http://www.seidosha.co.jp/index.php?%BA%E4%CB%DC%CE%B6%B0%EC