日本の電子音楽 増補改訂版

川崎弘二氏の著書「日本の電子音楽」が増補改訂され、そこに原稿用紙60枚ほどの評論「豊饒なる音響の海へと船出せよ」を寄稿した。数学的な素養のない方に音の科学の基礎を説明しつつ、1950年代から60年代の電子音楽制作の現場で何が問題になっていて、どのような美学的達成があったかのかを解説したもの。

66ページに掲載した倍音唱法による波形が、私が歌ったものから採取したものである、というのは、ここだけの秘密。

それにしても厚い。ただ厚いだけでなく、その中身は貴重な情報でパンパンなのだ。川崎氏の小さな資料もないがしろにせず地道に収集して歩く態度には、本当に頭が下がる。

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日本の電子音楽

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